日本酒 蔵元噺

居酒屋ふなやの蔵元噺 三重県森喜酒造場

今回の居酒屋ふなやの蔵元噺は三重県の森喜酒造場さんにお話を伺いました
森喜酒造場の娘として生まれ、今は専務としてご活躍されている森喜るみ子さんを中心に、
米作り、麹作りにも自ら携わるのがこちらの蔵の酒造り。
手作りの純米酒のみを製造するという難しさを乗り越え、こだわりを貫いている貴重な蔵元さんです

マンガ「夏子の酒」の作者、尾瀬あきら先生がラベルを手がけたことでお馴染みのるみ子の酒をはじめ、英(はなぶさ)妙の華(たえのはな)
丁寧に醸造しています。
居酒屋ふなやと森喜さんとは30年来のお付き合いがあり、居酒屋ふなやの蔵元噺にご協力いただきました。
頂いたメッセージを含めて、森喜酒造さんのこだわりの日本酒を紹介をさせていただきます!!

三重県にあるこだわりを貫く蔵、森喜酒造場

純米酒にこだわる森喜酒造場(代表社員 森喜英樹さんより)

当社は三重県伊賀市にあります酒蔵です。三重県と言えば海や伊勢神宮のイメージを持たれる方が多いと思いますが、伊賀は大阪と名古屋の中間ぐらい、周りを奈良県、滋賀県、京都府に囲まれた盆地で伊賀忍者の故郷、松尾芭蕉の生誕の地でもあります。盆地ですので日較差が大きく、水にも恵まれ米の栽培が盛んな所です。伊賀牛やくみひもなども有名です。

当蔵は現在300石程度の小蔵ですが、平成4年より漫画家尾瀬あきら先生による命名とデザインをいただき「純米酒るみ子の酒」の販売を始め純米酒に特化、平成11年には全量純米蔵となりました。

純米酒は米だけの酒ですので原料の質がそのまま影響します。

当社は米の栽培にも純米酒を始めた頃から力を入れております。

自作米は無農薬栽培の山田錦。当然雑草との戦いになり、収量は少なくなりますが、

それでも理解ある農家と一緒に栽培をしており「英(はなぶさ)」として無農薬山田錦だけの酒を販売しております。

「ひととの繋がりと自然への感謝」を大切にする森喜酒造場

森喜酒造場と夏子の酒の作者尾瀬あきら先生の繋がり

こちらの蔵では、美味しい純米酒を造るために、無農薬で『酒米の王様』と呼ばれる山田錦を協力農家さんと共に育てているそうです。
きっと大変なご苦労があると思います。無農薬へのこだわりには、消費者への配慮だけではなく、
米を育てる土壌、自然にもきちんと目を向けている森喜酒造場さんの社訓を感じます。

こだわりの詰まった蔵を守るために奮闘する蔵の娘(森喜るみ子専務)さんは
夏子の酒の主人公に重なるところがありますね。
杜氏として製造を支える森喜秀樹さん、大学で醸造を学び現在は蔵の要となっているお嬢さん、
家族一丸となって純米酒を製造する森喜酒造場さんは夏子の酒の佐伯酒造のようです。

有名な話ですが、森喜るみ子さんが尾瀬あきら先生(夏子の酒の作者)に手紙を出したことがきっかけで、
尾瀬あきら先生が森喜酒造場に興味を持ち、実際に蔵の仕事を手伝い、応援の意味も込めてるみ子の酒のラベルを書き下ろす事になったそうです。
きっと尾瀬先生も真っ直ぐに酒造に取り込む森喜さん達を応援せずにはいられなかったのでしょうね。

るみ子の酒の誕生秘話は夏子の酒(5巻の後書き)で紹介されています
森喜酒造場ホームページ(銘柄由来)に転記されていますので、詳しくは蔵のホームページをご覧ください

合名会社 森喜酒造場のページ
↓↓ ↓

http://moriki.o.oo7.jp

森喜酒造場とふなやの繋がり

コロナ見舞いの「るみ子の酒」を頂いたことは、以前にホームページでもご紹介しましたが、
森喜酒造場さんとは長きに渡り、良いお付き合いをさせて頂いております。
ふなやの店主と森喜英樹さん(森喜酒造場の代表者)の出会いは30年ほど前。
それからも年に数回は北海道を訪れる森喜さんとのお付き合いは続き、
良い酒を造るという姿勢は30年前も今も変わらない素敵な蔵元さんです。

森喜英樹さんが杜氏として、日夜努力を続けてきた結果が今日の美味しい純米酒を生んでいます。
当店では、森喜酒造場さんが醸す純米酒を自信を持って、お客様にお勧めしています。
コロナ見舞いでいただいるみ子の酒は、自粛期間後に営業を再開した際、
わざわざ居酒屋ふなやに足を運んでいただいたお客様にサービスでお出して、
大変喜んでいただきました!!
これからも居酒屋ふなやで森喜さんのこだわりの日本酒をたくさんの方に味わっていただきたいと思っています。

森喜英樹さんから頂いたメッセージ

ふなやさんとは「るみ子の酒」を始めた頃からのお付き合いです。

平成の初めの頃は普通酒が当たり前で吟醸酒ブーム。それこそ純米酒なんて重たいだけの酒と言うイメージだったと思います。

数々の純米酒を飲み純米酒を志した頃、まだまだ売り先は少なく造ってもどうしたらいいか分からない時代でした。

その頃は未納税移出(桶売り)もなくなり多分40石ほどだったと思います。

当時神亀酒造の故小川原専務に売り先や蔵元交流会の入会を勧められました。

その中に室蘭市・酒本商店の酒本久也氏(よくお酒を利くと上原浩先生から愛弟子扱いの方です。)がおられました。

ふなやさんとは酒本氏と共にお酒のイベントによくお会いすることになります。

当時はお酒のイベントは少なかったのですが、酒本さんは既に昭和の終わり頃からお酒の会を始めておられ、
私も室蘭、札幌、洞爺温泉に毎年行かせてもらうようになりました。

今年は新型コロナで行けないのは残念ですが…
いつの間にか北海道には年に3、4回訪れるようになりました

室蘭のお酒の会は、当時から熱心なお客様が多くびっくりした記憶があります。

スタッフ慰労会はいつも「居酒屋ふなや」。
大勢のスタッフへの丹精込めたお料理を美味しくいただいております。

森喜酒造場のこだわりの酒!英(はなぶさ)生酛純米酒

ふなや店主が英(はなぶさ)生酛純米酒を利いてみた

洋梨のような香りが微かに感じる
味に膨らみがあり、味切れも良く、酸もしっかりしている
3年熟成しているわりにシャキッとしていて今後も楽しみな酒
綺麗に仕上がった生酛純米酒と言える

英(はなぶさ)生酛純米酒に合わせる酒の肴は・・・

ふなや店主が、英(はなぶさ)生酛純米酒の肴に選んだのは、

カンパチの刺身
蒸しナスの出汁浸し


英(はなぶさ)は料理の味を活かす酒
お好きな和食と一緒に楽しんでもらいたい一杯です

最後に、居酒屋ふなやの居候たぬきからご挨拶

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!!
日本酒は奥が深く、居候たぬきはまだまだ勉強中でございますが、
今回、森喜酒造場さんのお話を伺って、蔵元さんの努力の結晶が
綺麗な日本酒なのだと再認識しました。
森喜さんが造る純米酒を居酒屋ふなやでたくさんのお客様に楽しんでいただけるように
これからも当店はコロナ感染拡大防止に努めながら営業を続けてまいります。
居酒屋ふなやの蔵元噺にご協力いただいた森喜酒造場さんにも心より感謝申し上げます!!

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